CONCEPT
DURALAHANの設計方針は、4つ。
- 「音はダイレクト」に出力する
- エレキギターの「模倣はしない」
- 「それは必要なのか」を問い続ける
- 何本作っても、「同じ品質」を再現する
ギター側の個性を売るのではなく、プレイヤーの入力を邪魔しない道具を作る。
音はダイレクトに出力する
弦の振動を、ピックアップへ。
ピックアップから、アンプへ。
その間にあるものは、できるだけシンプルでいい。
DURALAHANが目指しているのは、楽器そのものが音を過剰に演出することではありません。
プレイヤーが弦に与えたものを、できるだけダイレクトに出力すること。
音を作るのは、ギターではなくプレイヤーです。
エレキギターの模倣はしない
既存の木製ギターにとっての「当たり前」を、一度疑う。
ジュラルミンという素材を使うなら、
木製ギターと同じ構造を再現する必要はない。
ストラップを受けるだけなら、分厚いボディは必要ない。
電装系を収める場所があり、弦を確実に支えられればいい。
木材には木材に適した構造がある。
ジュラルミンには、ジュラルミンに適した構造がある。
DURALAHANは、木製ギターを金属で再現したものではありません。
素材が変われば、構造も変える。
ゼロからエレキギターを設計し直します。
「それは必要なのか」
部品を設計するたびに、一つひとつ確認します。
「それは、本当になくてはならないものなのか?」
ネックが反ることを前提としたトラスロッド。
ネックとは別に用意された指板。
指板のラディウス。
分厚いボディ。
それ、本当に必要だろうか。
当たり前に存在しているからといって、
DURALAHANにも必要とは限らない。
一度、その部品が存在する理由まで戻って考える。
「音を届ける」ことに貢献しないものは、捨てる。
必要なら残す。
必要でなければ、作らない。
ギターの定義そのものから考え直す。
削れるものは削る。
必要なものだけ実装する。
木製ギターを否定したいわけではない。
木には、木のために磨かれてきた答えがある。
ならばジュラルミンには、ジュラルミンの答えがあっていい。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『人間の土地(Terre des hommes)』(1939年)の第3章「飛行機(L'Avion)」に登場する言葉。
「完璧とは、付け加えるものがなくなったときではなく、取り去るものがなくなったときに達成されるようだ。」
これがDURALAHANの設計ドクトリン。
何本作っても、同じ品質を再現する
木材を使わない。
そして、可能な限り製造工程から「勘」をなくす。
素材のばらつきや、職人の感覚に品質を委ねるのではなく、
設計値と加工精度によって品質を決める。
同じ設計から作られたDURALAHANは、
同じ寸法で、同じ精度で、同じ品質に仕上がる。
「この一本だけが当たり」ではなく、
どの一本を手に取ってもDURALAHANであること。
楽器そのものの個体差を楽しむのではなく、
その上で何を鳴らすかを楽しむ。
大事なことなのでもう一度、言います。
そう、音を作るのは、ギターではなくプレイヤーです。
YOU MAKE THE SOUND. NOT THE GUITAR.